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ベランダにハトが居つくようになった、巣を作られてしまった、毎朝糞の掃除が大変で困っている。
そうした状況では、「自分でなんとかできないか」「業者を呼ぶといくらかかるのか」「賃貸だが勝手に動いていいのか」と、さまざまな疑問が重なるものです。
ハトはネズミや害虫と異なり、法律による保護対象のため、対応を誤ると知らないうちに法律に触れてしまうことがあります。
この記事では、ハト駆除にかかる費用の目安を施工内容別に整理し、自分でできる対策の範囲と限界、ベランダや賃貸・マンションでの正しい対応手順、そして業者選びのポイントまで解説します。
被害の状況に合わせた適切な対処法を選ぶための参考にしてください。
清掃・忌避剤設置のみなら数時間。ネット設置を含む一式対応は1日かかることもある
京都大学農学部卒業、京大大学院農学研究科、富山医薬大大学院医学系研究科修了、医学博士。殺虫剤メーカーで家庭用殺虫剤の研究、害虫駆除会社でネズミ、ゴキブリ、蚊、ダニ、樹木害虫駆除作業に従事し、蚊駆除業務を柱に有限会社モストップを創業。
現在では、ゴキブリやネズミ駆除、蚊忌避剤や蚊捕獲器効果確認をはじめ蚊、ゴキブリ、ユスリカ、トコジラミ、カメムシなどを用いた害虫試験、書籍出版、Web記事監修、YouTubeチャンネルの動画投稿、メディア協力などを行っている。
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ハトの被害に気づいたとき、「まず自分でどうにかしよう」と考えるのは自然なことです。しかし、ハト駆除には法律上の制限があり、知らずに対処すると思わぬリスクを抱えることがあります。
※ここでいう「ハト駆除」とは、捕獲・殺傷ではなく、忌避・防除・巣の撤去(卵・ヒナのいない場合)などの対処全般を指します。
ハトは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」の保護対象です。
この法律により、以下の行為は原則として禁止されています。
違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
「知らなかった」「害鳥だから」という理由などで免責されることはないため、注意が必要です。
一方、法律上の保護対象ではないネズミの駆除には同様の制約はありません。ネズミ駆除の費用相場や侵入経路対策については「ネズミ駆除の費用相場|業者選び・侵入経路まで解説」をご覧ください。
巣の中に卵やヒナがいる場合、許可なく撤去することは法律に違反します。この場合、お住まいの自治体の環境課または保健所に申請し、捕獲許可を得てから対応することが必要です。
手続きには時間がかかるため、巣が作られた初期段階で業者に相談しておくことが、結果として早期解決につながります。
ハトの糞には、クリプトコッカス症・オウム病・トキソプラズマ症などの感染症の原因となる菌や寄生虫が含まれることがあります。
特にオウム病は妊婦・高齢者・免疫が低下している方が重症化しやすいため、注意が必要です。
乾燥した糞が砕けて空気中に浮遊すると、吸い込むことで感染するリスクがあるため、清掃・消毒は素手・マスクなしで行わず、可能であれば専門業者に依頼することをおすすめします。
ハト駆除の費用は、対応する施工内容と面積によって大きく変わります。単体の作業から一式対応まで、内容別の目安を確認しておきましょう。
施工内容 | 費用目安 | 単位 |
|---|---|---|
空の巣の撤去 | 1万〜3万円 | 1箇所あたり |
清掃・消毒 | 3,000〜5,000円 | 1㎡あたり |
よけネット設置 | 3,500〜5,000円 | 1㎡あたり |
よけスパイク設置 | 2,000〜4,700円 | 1mあたり |
忌避剤設置 | 1,000〜3,000円 | 1mあたり |
太陽光パネル対策 | 12万〜21万円 | 一式 |
ベランダ一式(巣撤去〜清掃消毒〜よけネット設置)の目安は6万〜10万円程度です。被害が広がる前に対応できれば、清掃・消毒のみで1万〜3万円に抑えられるケースもあります。
価格.com害獣駆除で実際にお支払いいただいた最小費用は3,630円(税込)〜、費用相場(中央値)は33,000円(税込)前後でした。(2026年5月19日時点)
※清掃・消毒のみ・忌避剤設置のみなど部分対応から、よけネット設置を含む本格防除工事まで幅広い事例を含んでいます。
ベランダ面積・ネット展張面積が広いほど費用が増します。屋根上や高所作業が必要な場合は足場・高所作業車の費用が別途かかります。
マンション高層階では特に費用が大きくなりやすいため、見積もり時に足場・高所作業費が含まれているか確認してください。
「時々立ち寄る」段階から「完全に住み着いている」段階では、必要な作業量が大きく異なります。
糞の量・巣の数が多いほど清掃・消毒費が増えます。見積もり時に清掃・消毒の範囲と単価を確認しておきましょう。
よけネット・スパイク設置まで含めると費用は上がりますが、防除工事とセットで対応しないと再発リスクが残ります。
見積もりに防除工事(ネット・スパイク)が含まれているかを確認してください。
ハトの被害は、段階によっては市販のグッズで対処できる場合があります。現在の状況がどのレベルにあるかを確認し、適切な対応を選びましょう。
まだハトが住み着いておらず、「時々ベランダに来て休んでいる」程度の初期段階であれば、市販グッズで追い払える可能性があります。
グッズ | 効果 | 注意点 |
|---|---|---|
よけネット | ◎ | 取り付けに技術が必要。隙間があると意味がない |
よけスパイク・ワイヤー | ◎ | 設置場所が限定的 |
忌避剤(ジェル・固形タイプ) | 〇 | ジェルタイプでも効果は1〜3ヶ月程度で、定期的な塗り直しが必要。スプレータイプは数時間で効果が切れる |
天敵の模型・光るもの | △ | ハトは学習能力が高く、数日〜1週間で安全なものと見抜き(慣れ)、効果がほぼなくなる |
磁石・超音波 | 効果不明 | 科学的根拠が乏しく、効果が期待しにくい |
物理的に「入れない・止まれない」環境をつくるネットとスパイクが比較的効果的です。忌避剤はあくまで補助的な役割として位置づけましょう。
以下のいずれかに当てはまる場合は、自力対応の限界を超えているため、専門業者への依頼をおすすめします。
マンションや賃貸住宅のベランダでハト被害が起きた場合、個人で業者を手配する前に確認すべきことがあります。なお、ハトが営巣しやすい場所はベランダだけではありません。エアコン室外機の裏や太陽光パネルの隙間は三方向が囲まれた構造で、ハトにとって安全な「聖域」になりやすく、一度住み着くと駆除が難しくなります。
なお、天井裏や屋根裏から物音がする場合は、ハトではなくイタチやハクビシンが侵入している可能性があります。
見分け方や対処法は「イタチ・ハクビシン駆除の費用相場・見分け方」で解説しています。
賃貸住宅でハト被害が発生した場合、最初にすべきことは管理会社または大家への連絡です。建物の構造的な問題(隙間・老朽化)が原因の場合、管理会社が費用を負担して対応してくれるケースがあります。
また、管理会社を通じて業者を手配することで、費用交渉(半額負担など)ができる場合もあります。無断で業者を呼んで費用を立て替えてしまうと、後から精算を断られてトラブルになることがあるため、必ず事前に相談してください。
マンションのベランダは、通常専有使用権のある共用部分として扱われます。そのため、自己判断でネットを設置したり業者を呼んだりすることが管理規約で禁止されているケースもあります。
場所 | 費用負担の目安 |
|---|---|
ベランダ(専有使用の共用部) | 状況により大家・管理組合または入居者 |
共用廊下・屋上 | 管理組合・大家が対応することが多い |
室内(専有部分) | 原因によって入居者負担になることがある |
分譲マンションでは、ベランダが共用部分に含まれるかどうかを管理規約で確認したうえで、管理会社および管理組合に相談してから対応を進めましょう。独自に工事を発注すると、規約違反となる場合があります。
ハト駆除そのものの費用は火災保険の補償対象外です。
ただし、糞によるベランダ床面・外壁の汚損・腐食・破損については、火災保険の「破損・汚損補償」特約が適用できる可能性があります。
「駆除費用」ではなく「修繕・復旧費用」として申請できるか、加入中の保険会社に確認してみてください。
プロへの依頼をご検討の際は、ぜひ「価格.com害獣駆除」をご活用ください。
お客様の条件に合わせて最適な業者を1社マッチングするため、ご自身で業者を比較・選定する手間は不要です。
費用・保証・対応の丁寧さを軸に業者を比較することで、余計なトラブルを防ぎながら駆除を進められます。
見積もり書に作業内容・費用の内訳が明記されているか確認しましょう。口頭のみの説明や、詳細のない総額提示は要注意です。
駆除後の保証期間(業者によって1年〜10年)と、再発時の対応条件を事前に書面で確認しておくことが大切です。保証なしの業者は、再発時に追加費用がかかるリスクがあります。
信頼できる業者は、法律を守った方法で「追い払い・防除」を行います。「完全に駆除(捕獲・殺傷)します」と説明する業者は、法律に違反している可能性があるため注意が必要です。
コウモリなど他の鳥獣保護法対象の害獣についても、同様に「追い払い・防除」の範囲で対応する業者を選ぶことが重要です。
詳しくは「コウモリ駆除の費用相場・適切な時期と鳥獣保護法の注意点」で解説しています。
ウェブサイトや口コミサービスで実際の施工事例・評価を確認しましょう。特にマンション・ベランダの施工実績が豊富な業者を選ぶと安心です。
複数の業者に現地調査を依頼し、見積もりを比較することをおすすめします。
その際、以下の点を必ず確認してください。
業者選びに不安がある場合や、契約後のトラブルが発生した際は、消費者ホットライン「188」に相談することもできます。
市販のグッズを使って「止まれない・入れない」環境をつくることは問題ありません。
ただし、ハトを捕獲・殺傷すること、傷つけることは鳥獣保護管理法により禁止されています。エアガンの使用や薬剤での殺傷は違法となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
なお、保健所や市役所は相談窓口にはなりますが、駆除作業そのものはほとんどのケースで対応していません。
施工内容によって1万〜15万円と幅があります。
ベランダの巣撤去・清掃消毒・よけネット設置を一式で依頼した場合は6万〜10万円が目安です。被害が軽微な初期段階であれば、清掃と忌避剤設置のみで1万〜3万円に収まるケースもあります。
まずは無料の現地調査で正確な費用を確認してください。
まず管理会社・大家に連絡し、対応を相談してください。
建物の構造的な問題が原因の場合は大家側が費用を負担するケースがあります。
個人で業者を手配してしまうと、費用を負担してもらえなくなる可能性があるため、無断での業者手配は避けましょう。
許可なく撤去することは鳥獣保護管理法に違反します。
卵・ヒナがいる巣の撤去には、市区町村窓口での捕獲許可申請が必要です。
専門業者に相談すると、許可申請の手続きを含めたトータルサポートが受けられる場合があります。
よけネットや防除工事を行わずに駆除だけ終わらせた場合、再発する可能性があります。
ハトは帰巣本能が強く、同じ場所に戻ろうとする性質があります。
駆除と同時に、侵入・着地できる環境を物理的に除去する防除工事(よけネット・スパイク設置)をセットで行うことが再発防止の鍵です。
捕獲・殺傷・卵の無許可撤去は違法。市販グッズによる「追い払い・防除」の範囲で対応する。
早期に対応するほど費用を抑えられる。被害が広がってからでは清掃・消毒の範囲が増える。
無断での業者手配は費用トラブルのもと。専有部分・共用部分の確認も忘れずに。
駆除だけでは再発しやすい。保証付きの業者に一式での対応を依頼するのが最も確実。
ハトの被害は、初期段階(時々来る程度)であれば市販グッズで対処できる場合もありますが、巣を作られた・卵がある・糞が大量にあるといった段階では専門業者への依頼が必要です。
特に賃貸・マンションにお住まいの方は、自分で動く前に必ず管理会社への連絡を優先してください。