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天井裏で物音がする、壁に歯形のような跡がついている。そんな状況に気づいたとき、「業者に頼むといくらかかるのか」「自分でなんとかできないか」「悪い業者に引っかかったりしないか」と、さまざまな不安が重なるものです。
実際にネズミ被害を放置すると、食料や建材へのダメージにとどまらず、電気配線をかじられて火災につながるリスクもあります。早期対応が肝心ですが、費用の見当がつかないまま業者を呼ぶのは不安でしょう。
この記事では、ネズミ駆除にかかる費用の目安を建物の種類や被害の程度別に整理し、助成金や保険が使えるかどうか、ネズミがどこから入ってくるのか、そして悪徳業者とのトラブルを防ぐポイントまで順に解説します。自分の状況に合った対応策を見つける材料として、ぜひ参考にしてください。
被害の程度と建物の広さによって大きく変動する。まずは無料の現地調査から。
軽度であれば1日で完了するケースも。再発防止の防鼠工事を含めると数日かかることもある。
自力での完全駆除は難しく再発リスクが高い。保証付き業者への依頼が最も確実。
京都大学農学部卒業、京大大学院農学研究科、富山医薬大大学院医学系研究科修了、医学博士。殺虫剤メーカーで家庭用殺虫剤の研究、害虫駆除会社でネズミ、ゴキブリ、蚊、ダニ、樹木害虫駆除作業に従事し、蚊駆除業務を柱に有限会社モストップを創業。
現在では、ゴキブリやネズミ駆除、蚊忌避剤や蚊捕獲器効果確認をはじめ蚊、ゴキブリ、ユスリカ、トコジラミ、カメムシなどを用いた害虫試験、書籍出版、Web記事監修、YouTubeチャンネルの動画投稿、メディア協力などを行っている。
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ネズミ駆除の費用は、被害が軽度か重度かによって大きく変わります。部分的な対応であれば2万〜6万円程度、建物全体を対象とした完全駆除では10万〜30万円以上になることもあります。
まずは建物の種類ごとの相場を確認しておきましょう。
なお、天井裏の物音はネズミではなくイタチ・ハクビシンなどの場合もあります。足音が大きい・動きがゆっくりなど気になる点があれば、イタチ・ハクビシン駆除の費用相場・見分け方もあわせてご確認ください。
一戸建てのネズミ駆除費用は、部分駆除で2〜6万円、完全駆除で10〜30万円が目安です。業者の実績データでは平均57,000円前後という数字もありますが、これは比較的軽度の案件が中心です。
屋根裏や床下など複数の箇所にわたる場合や、侵入口の封鎖・清掃・消毒まで含めた一式対応になると、20万〜30万円になるケースも珍しくありません。
集合住宅では、部分駆除で2〜5万円、完全駆除で10〜20万円が相場です。一戸建てに比べて施工範囲が限定されやすいため、費用が抑えられる傾向があります。
ただし、共用部分からの侵入が疑われる場合は管理組合・管理会社との調整が必要になることもあります。
店舗・飲食店などの事業用物件は、10〜50万円と幅が広くなります。
広い厨房や食品保管スペースを抱えるケースでは、衛生基準を満たすための徹底した清掃・消毒が必要になり、費用が高くなりやすい傾向があります。
ネズミ駆除の費用は、主に以下の項目から構成されます。
項目 | 対応内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
現地調査費 | 侵入経路・被害状況の確認 | 無料〜1万円 |
駆除施工費 | 毒餌・トラップ設置、捕獲作業 | 1〜10万円 |
防鼠工事費 | 侵入口の封鎖・金網設置 | 2〜10万円 |
清掃・消毒費 | ふんや尿の清掃、消臭・消毒 | 1〜5万円 |
再発保証 | 一定期間内の再発に無償対応 | 費用に含む場合が多い |
現地調査が無料の業者も多いため、複数社に調査を依頼したうえで見積もりを比較することをおすすめします。
価格.com害獣駆除で実際にお支払いいただいた最小費用は3,630円(税込)〜、費用相場(中央値)は143,000円(税込)前後でした。(2026年5月19日時点)
※軽微な初期対応から完全駆除まで幅広い事例を含んでいます。
ネズミ駆除の費用が想定より高くなるのには、はっきりした理由があります。あらかじめ知っておくことで、心理的な備えができます。
被害が広がるほど、駆除施工の範囲と清掃・消毒の作業量が増えます。特に、気づかないうちに数ヶ月以上放置してしまったケースでは、ふんや尿による汚染が断熱材にまで及んでいることがあり、断熱材の交換費用が別途発生することもあります。
異変に気づいたら、早めに調査を依頼することがコスト削減の観点からも重要です。
古い一戸建てでは、外壁の経年劣化や配管まわりの隙間など、侵入口が複数箇所に存在することがあります。
駆除だけ行っても侵入口を塞がなければ再発するため、防鼠工事は省略できない工程です。侵入口の数と作業の難易度によって、この工事費が大きく変動します。
日本に生息する主なネズミには、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミがいます。中でもクマネズミは警戒心が強く、毒餌に慣れてしまう(忌避)性質を持つため、駆除に時間と手間がかかる傾向があります。
また、垂直の壁を登ったり電線を伝ったりして高所から侵入する能力を持つため、防鼠工事の範囲が屋根・軒下まで及びやすく、費用が大きくなる要因にもなります。マンションの高層階や都市部での被害報告はクマネズミが原因であることが多いです。
「助成金が使えれば費用を抑えられるのでは」と考える方は多いですが、現状では個人住宅向けの直接的な助成金はほとんどありません。ただし、知っておくと役立つ制度や保険の知識もあるため、詳しく紹介します。
市区町村の多くは、ネズミ駆除に対する個人向け助成金を設けていません。助成の対象となるのは、町内会・自治会・商店街といった団体単位での申請が中心です。
個人が自宅のネズミ駆除を依頼した場合に補助金が支給されるケースは、現時点では非常に限られています。
ただし、ごく稀に個人向けの補助制度を設けている自治体もあります。
確認されている例としては、東京都中央区(防除工事費の3分の2、最大100万円・条件あり)、新潟市・燕市(薬剤購入費の一部)、静岡県富士市(費用の上限50%)などがあります。
居住する自治体に制度があるかどうか、保健所または環境衛生課に問い合わせてみてください。
ただし、上記の例は対象者・条件が限定されているケースが多く、一般家庭の駆除費用に直接適用できない場合もあります。問い合わせの際は適用条件を必ず確認してください。
助成金はなくても、自治体によっては以下のような無料サポートを行っている場合があるため、お住まいの地域の保健所または環境衛生課に相談してみることをおすすめします。
金銭的な補助ではありませんが、対処法のアドバイスや道具の貸し出しは費用節減に役立つ場合があります。
ネズミによる被害に火災保険が使えるかどうかは、「駆除費用」か「修繕費用」かによって扱いが大きく異なります。ネズミ駆除そのものの費用は、名目を問わず補償されないと考えておくことが重要です。一方、ネズミにかじられた天井・壁・断熱材などの修繕費用については、火災保険の「破損・汚損補償」特約が適用できる可能性があります。
また、電気配線のかじり傷による漏電・火災は「電気的事故」特約の対象になるケースもあります。「駆除」ではなく「修繕・復旧」として申請できるかどうか、加入している保険の約款を確認するか、保険会社に問い合わせてみましょう。
賃貸でネズミが出た場合、駆除費用は誰が払う?
建物の構造的な欠陥(老朽化・隙間)が原因なら大家、入居者の不衛生な生活環境が原因なら入居者が負担するケースが多い。まず管理会社に連絡することが先決。
賃貸の場合、費用負担の判断は「ネズミが発生した原因」と「発生した場所」によって変わります。
状況 | 費用負担の目安 |
|---|---|
建物の構造的な問題(老朽化・隙間)が原因 | 大家・管理会社が負担するケースが多い |
入居者の生活状況(食品の放置・不衛生)が原因 | 入居者が負担するケースがある |
共用部分(廊下・屋根裏)からの侵入 | 大家・管理組合が対応することが多い |
専有部分(部屋の中)での発生 | 原因によって判断が分かれる |
いずれの場合も、まず管理会社・大家に連絡することが先決です。無断で業者を手配して費用を立て替えると、後から精算でトラブルになる可能性があるため注意してください。
ネズミを完全に駆除するには、侵入口を塞ぐことが不可欠です。駆除だけ行っても侵入口が残っていれば、数週間以内に再び入り込んでくることがあります。
ネズミはわずかな隙間から侵入できます。ハツカネズミは直径約2cm(1円玉サイズ)、クマネズミは2〜2.5cmの隙間があれば侵入可能です。
以下の箇所が特に注意が必要です。
屋根まわりの隙間は、ネズミだけでなくコウモリの侵入口にもなります。天井裏に小さなふんが大量にある場合はコウモリ駆除の費用相場・業者の選び方も参考にしてください。
侵入口を特定できたら、以下の方法で封鎖します。ただし、すでにネズミが侵入している状態では、まず駆除を完了させてから封鎖するのが原則です。
封鎖だけ先に行うと、建物内に閉じ込めたネズミが内部で繁殖するリスクがあります。
※プラスチック・木材・スポンジはかじられる素材のため封鎖には不向きです。
封鎖素材がステンレス製金網やパンチングメタルかどうかは、業者の施工品質を見極める目安にもなります。
侵入経路の特定は専門業者でないと難しい箇所も多くあります。現地調査を依頼した際に、侵入箇所の報告書を出してもらえる業者を選ぶと安心です。
ネズミ駆除の業界では、不当に高額な請求をする悪徳業者によるトラブルが後を絶ちません。「ネズミ駆除 100万」という検索があるほど、実際に被害に遭ったという声が多い分野です。契約前の確認で、ほとんどのトラブルは防ぐことができます。
確認ポイント | チェック内容 |
|---|---|
書面での見積もり | 作業内容・費用が明細で記載されているか |
追加費用のルール | 追加費用が発生する条件が事前に説明されているか |
保証の内容 | 再発保証の期間・条件が書面に明記されているか |
会社情報 | 住所・電話番号・登録番号が確認できるか |
相見積もり | 最低2〜3社から見積もりを取っているか |
「無料調査・無料見積もり」をうたっていても、その後の契約に高圧的な業者は要注意です。その場での即決は避け、一度持ち帰って内容を確認する時間を確保しましょう。
悪徳業者と判断できず、契約後にトラブルになった場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」に相談することをおすすめします。
費用・保証・対応の速さを軸に業者を比較することで、トラブルなく駆除を進められます。
① 現地調査・見積もりが無料かつ詳細
調査費が無料で、見積もり書に作業内容・費用の内訳が明記されている業者が安心です。口頭だけの説明にとどまる業者は避けましょう。
② 再発保証がある
駆除後の保証期間(1年〜10年)とその条件を確認してください。保証付き業者なら、再発時に無償で対応してもらえるため、長期的なコストを抑えられます。
③ 施工実績・口コミが確認できる
会社のウェブサイトや口コミサービスで、実際の施工事例や顧客の評価を確認しましょう。実績豊富な業者ほど多様なケースへの対応力があります。
④ 対応が早い
ネズミの繁殖スピードは速く、1組のつがいから半年で数百匹規模に増えることもあります。問い合わせ当日〜翌日に現地調査できる業者を選ぶと、被害の拡大を防ぎやすくなります。
⑤ 侵入経路の報告書を提示してくれる
調査後に侵入経路や被害箇所を図示した報告書を出してくれる業者は、作業の透明性が高く信頼性の指標になります。
価格.com 害獣駆除では、お住まいの地域に対応した業者を1社マッチングしご紹介しています。実際の利用事例と費用も確認できるので参考にしてください。
軽度の部分駆除で2〜6万円、完全駆除(一戸建て)で10〜30万円が目安です。
被害の程度・建物の広さ・必要な工事の内容によって大きく変動します。まずは複数の業者に無料の現地調査を依頼し、見積もりを比較することをおすすめします。
個人住宅向けの助成金は、ほとんどの自治体では設けていません。
助成の対象は町内会・商店街などの団体が中心です。ただし、保健所での無料相談や捕獲器の貸し出しを行う自治体もあるため、まずは地元の保健所に問い合わせてみてください。
軽度の被害であれば、市販の粘着トラップや毒餌を使って一時的に対処できる場合があります。
ただし、侵入口を塞がなければ再発するため、根本的な解決にはなりません。被害が広範囲に及んでいる場合や、壁の中・天井裏・床下での活動が疑われる場合は、専門業者への依頼が確実です。もし、自分で対処する場合は、ふんや尿に素手で触れないよう、必ずマスクと使い捨て手袋を着用してください。
原則として、まず管理会社・大家に連絡してください。
建物の構造的な問題(老朽化・隙間)が原因の場合は大家が対応することが多く、入居者の生活環境(食品の放置など)が原因の場合は入居者が負担するケースもあります。無断で業者を手配すると費用精算でトラブルになる可能性があるため、先に連絡することが大切です。
侵入口を完全に封鎖できていない場合、再発することがあります。
駆除だけ行って防鼠工事(侵入口の封鎖)を省略すると、数週間で再び侵入されるリスクがあります。保証付きの業者に依頼し、駆除・防鼠工事・清掃消毒をセットで対応してもらうことが、再発防止の観点から最も効果的です。
ネズミの被害は時間が経つほど範囲が広がり、駆除費用も高くなる傾向があります。「まだ大丈夫かも」と様子を見るよりも、早めに専門業者へ無料調査を依頼し、状況を正確に把握することが、結果的にコストを抑えることにつながります。