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庭木は私たちの暮らしに潤いと季節感を与えてくれますが、放っておくと枝が伸び放題になったり、病害虫の温床になったりと、見た目だけでなく健康面でも問題が出てきます。そんなときに欠かせないのが「剪定」です。
この記事では、剪定を植木屋さんに依頼する際に知っておきたい基礎知識から、費用相場、依頼時の注意点までをくわしく解説します。これから植木屋さんを探す方、初めて剪定をお願いする方はぜひご一読ください。
商社での切花の輸出入業務の経験を活かし、25歳のときに独立。以来お花と樹木に30年以上関わり続けている。
ひきこもり支援相談士としての活動では、お花や樹木に触れることで情緒の安定や老人介護施設での痴ほう療養に貢献する『園芸療法』や、過疎地での独立就農支援のための花卉栽培技術指導に力を入れている。
東日本大震災の際にはボランティア活動として花苗栽培と植込みを行うなど、造園業界に新風を吹かせるべく、日夜奮闘中。
「剪定(せんてい)」とは、庭木の不要な枝や葉を切り落として、樹木の形を整えたり、健康を維持したりする作業です。ただ見た目を整えるだけでなく、以下のような重要な役割があります。
美観の維持
剪定を行うことで樹木の形を整え、庭全体の印象を向上させます。放置すると枝が自由に伸びて不格好になり、シンボルツリーや玄関先の植木が家の印象を損なうこともあります。
風通し・日当たりの改善
枝葉が密集すると風通しや採光が悪くなり、湿気がこもりやすく病害虫が発生する原因になります。剪定で適度に間引くことで、樹木が健やかに育つ環境を整えられます。
病害虫の予防
古い枝や病気にかかった部分を取り除くことで、樹勢の衰えや害虫被害を防ぎ、他の樹木への感染拡大も抑えられます。 葉や枝が多く茂っていると蜂の温床にもなります。
安全性の確保
道路や隣家、電線まで伸びた枝は、ご近所トラブルや事故の原因となる恐れがあります。特に強風時には枝折れや停電といったリスクもあるため、早めの剪定が必要です。
定期的なメンテナンス
剪定は1年に1〜2回を目安に行うことで、樹形の乱れや伸びすぎによるトラブルを未然に防ぎます。定期的な手入れによって、庭全体を長く美しく保つことができます。
庭木の剪定にはいくつかの方法があり、目的や樹木の状態に応じて使い分けることが重要です。以下に代表的な4種類の剪定方法と、それぞれの特徴をご紹介します。
軽剪定とは、枝先を軽く切り戻して形を整える作業のことです。主に見た目のバランスを調整する目的で行われ、枝の内部までは大きく手を加えません。剪定ばさみで細い枝や新芽の部分を中心にカットするため、樹木への負担も少なく済みます。
実施頻度
年1回~2回(春・秋など)
適している場面
毎年のメンテナンスとして、自然な樹形を維持したいとき
メリット
病害虫の予防、軽度の伸びすぎ対策、作業時間が短く済む
軽剪定をこまめに行っておけば、後々の強剪定が不要になり、庭木を常に美しい状態に保てます。
強剪定は、伸びすぎた枝や太い枝を根元から大きく切り戻す剪定方法です。数年間放置されていた庭木や、樹形が大きく乱れてしまった場合などに行われます。対象となるのは主に幹に近い部分の枝や古い枝で、木の内部構造にまで手を加えるため、技術と経験が必要です。
実施頻度
数年に一度(樹木の状態による)
適している場面
長年放置された木の再生、サイズを大幅に小さくしたいとき
注意点
切りすぎると枯れやすいため、時期と方法の見極めが重要
強剪定は木に大きなストレスを与えるため、適切な時期(主に休眠期)に行うことが推奨されます。
透かし剪定とは、枝の混み合った部分を間引いて、木の内部に風や光が通るようにする剪定方法です。枝全体を一律に切るのではなく、不要な枝を選びながら切るため、自然な樹形を損なわずに管理ができるのが特徴です。
実施頻度
年1回程度(梅雨前や秋が適期)
適している場面
病害虫の予防、木の健康維持、自然な仕上がりを求めるとき
メリット
モミジ、カエデ、サクラなどの広葉樹に特に有効
透かし剪定は見た目の美しさだけでなく、光合成の効率を高め、病気の発生リスクも抑える役割があります。
刈り込み剪定とは、庭木の外側を均一な形に揃えて刈り込む剪定方法です。丸型、四角、波型などの人工的な形状を作る場合に使われ、生け垣や玉仕立ての植木によく用いられます。刈り込みばさみや電動トリマーを使って、短時間で広範囲を仕上げることができます。
実施頻度
年1〜2回(成長の早い樹種はこまめに)
適している場面
生け垣やトピアリー、整った庭を演出したいとき
注意点
表面の葉を一気に切るため、風通しが悪くなりやすい
自然な風合いよりも見た目の整然さや形を重視する場合に適しており、公園や施設の管理にも多く使われます。
剪定の種類は目的によって選ぶべきものが異なります。「形を整えたいだけなら軽剪定」「放任して乱れた木には強剪定」「健康維持・病害虫予防には透かし剪定」「人工的な形を作りたいなら刈り込み剪定」それぞれの特徴を理解し、樹木の種類・状態・希望する仕上がりに合わせて使い分けることが大切です。わからない場合は、植木屋さんに相談すれば、最適な方法を提案してくれるでしょう。
ここからは、実際に依頼する前に知っておきたい情報を紹介します。
剪定を植木屋さんに依頼するとなると、「費用はどれくらいかかるんだろう?」と気になる方が多いのではないでしょうか。剪定の費用は、樹木の大きさや本数・作業の難しさ・必要な人手・道具の種類などによって変動します。さらに、基本の作業料金に加えて、ゴミの処分費や、場合によっては駐車料金などが別途かかることもあります。たとえば、剪定で出た枝や葉が大量になると、その分の回収や処分に追加費用が発生することも少なくありません。
| 樹木の大きさ | 最低費用相場 |
|---|---|
| 低木(~1m) | 3,000円~/本(税込) |
| 中木(1~3m) | 6,000円~/本(税込) |
| 高木(3m~) | 13,000円~/本(税込) |
見積もりをお願いする際には、「どんな作業を、何人で、どのくらいの時間をかけて行うのか」「ゴミ処分や駐車料金など、追加でかかる費用はあるのか」といった細かい点までしっかり確認しておくことが大切です。費用面での不安やトラブルを防ぐためにも、複数の植木屋さんから見積もりを取って比較してみるのがおすすめです。
自分で剪定をすればこれらの費用はかかりませんが、プロに依頼することのメリットをしっかりと知っておくと、費用以上に価値を感じられるはずです。
「剪定くらい自分でやれば無料で済むのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、植木屋さんに依頼することで得られるメリットは想像以上に多く、植物が健康に美しさを保つために、植木屋さんに依頼される方が多いです。以下では、代表的な3つのメリットについて詳しくご紹介します。
庭木の剪定には、木の種類ごとに適した方法やタイミングがあります。たとえば、常緑樹と落葉樹では剪定の時期が異なり、間違った時期に切ってしまうと、木の健康を損なったり、翌年の花付きが悪くなったりすることもあります。
プロの植木屋さんであれば、各樹木の特性をしっかり把握しており、見た目だけでなく樹木の生育や健康状態まで考慮した適切な剪定をしてくれます。結果として、見た目が整うだけでなく、病害虫の予防や枝の伸びすぎによるトラブルも防げます。
脚立やハシゴを使った高木の剪定は、思った以上に危険が伴います。特に重たい枝を切り落とす作業では、バランスを崩して転倒・落下する事故も少なくありません。
植木屋さんは、安全対策を徹底したうえで剪定を行い、必要に応じてロープや特殊な道具を使用するなど、安全かつ効率的に作業を進めます。さらに、損害保険に加入している植木屋さんも多いため、万が一の事故や近隣への被害にも備えられます。ご自身やご家族の安全を考えると、プロに任せることで安心できるでしょう。
剪定後には、大量の枝葉が発生します。これを自分で集めて処分するのは意外と大変で、自治体によってはゴミ出しルールが厳しい場合もあります。特に太い枝や大量の葉は処理が難しく、場合によっては有料の粗大ごみ扱いになることも。
植木屋さんに依頼すれば、剪定だけでなく、作業後の清掃・ゴミの回収・運搬・処分までをすべて引き受けてくれることが多いです。手間がかからず、仕上がった庭をすぐに楽しめるのも大きなメリットです。
ただし、大量の廃木や刈草は植木屋さんでは産業廃棄物で処理します。これを積み込むトラックが必要となるため、処分費用のほかにトラックにかかる料金などが発生することもあります。
では、どのタイミングで剪定すれば良いのかを樹種ごとに見ていきましょう。
剪定には「適期」があります。間違った時期に行うと木にストレスがかかり、弱ってしまうことも。適切な時期に剪定してもらえるよう、早めに問い合わせておくことをおすすめします。
| 樹種 | 適期 |
|---|---|
| 松などの針葉樹 | 10月~3月(特に強剪定は休眠期に) |
| 梅・桜などの花木 | 開花直後~夏前(翌年の花芽を残すため) |
| モミジ、カエデ類 | 6月頃または11月頃(弱剪定) |
| ツツジ、サツキ | 開花直後(花が終わってすぐ) |
| 常緑樹全般 | 5~6月、または9~10月(軽めの剪定) |
※地域や樹齢によっても変わるため、詳しくは植木屋さんにご相談ください。
剪定の種類や適切な時期がわかっても、「いざ依頼する際に何をどう伝えたら良いのかわからない」といった不安を少しでも抑えるために、次は依頼する際の伝え方のポイントを紹介します。
植木屋さんに依頼する際は、具体的で分かりやすい説明が重要です。以下のポイントを押さえて、希望通りの仕上がりを実現しましょう。
木の詳細:「高さ3mの桜の木で、幹周りは約40cmです」
問題箇所:「枝が隣家に伸びており、隣家の窓に当たっています」
周辺環境:「建物から2mの距離にあり、電線はありません」
具体的な要望:「隣家に影響しないよう、枝を短くしたい」
仕上がりのイメージ:「自然な感じで、あまり短くしすぎないで」
優先順位:「安全性を最優先に、見た目は二の次で」
希望時期:「来月までに完了させたい」
緊急度:「特に急ぎではありませんが、年内には済ませたい」
作業可能日:「平日の午前中が希望です」
予算範囲:「5万円以内でお願いしたい」
追加費用:「予想外の費用が発生する場合は事前に相談してください」
支払い方法:「現金での支払いを希望します」
廃木処分や残渣処理:「剪定した枝は処分をお願いします」
作業後の説明:「作業内容の説明をお願いします」
今後の管理:「今後の剪定時期についても相談したい」
剪定作業が終わった後も、木が健全に成長し、美しい状態を保つためには適切なアフターケアが欠かせません。水やりや肥料の管理、病害虫対策などをしっかり行い、必要に応じて植木屋さんと相談しましょう。
剪定直後は適切な水やりを行うことが大切です。土が乾かない程度に水を与え、天候に応じて頻度を調整します。ただし、過度な水やりは根腐れの原因になるため注意が必要です。
剪定後は木の状態に応じて肥料を与えます。樹種や生育環境によって適した種類や時期が異なるため、状況を見ながら調整することが大切です。与えすぎは木に負担をかける可能性があるため注意しましょう。
剪定後1〜2週間で新芽が出始めます。葉の色や枝の状態を観察し、新しい枝の成長を確認しましょう。病気や害虫などの異常を早期に発見することが、健全な生育につながります。
剪定後の傷口は感染のリスクがあるため、必要に応じて消毒を行います。また、新芽に害虫がついていないかチェックし、必要に応じて予防薬を散布します。日頃からの点検が大切です。農薬散布の際には毎回同じ薬剤を使うのではなく3種類程度の薬剤をローテーションしながら使用しましょう。これは病害虫に耐性がついて効果が落ちるのを防ぐことからも大切です。
葉の表面が黒ずんだり白い斑点が出て枯れてきた場合は、樹木が病気にかかっている可能性が高いため、早めに植木屋さんに相談することをおすすめします。
植木屋さんは樹木の状態を確認したうえで、剪定や消毒などの適切な対策を行います。樹勢が旺盛な新緑期には、病気の予防として消毒剤を散布することもあります。
次回の剪定時期を確認し、今後の管理方法を検討しておきましょう。定期的な点検を行うことでトラブルを未然に防ぎ、問題が発生した場合にも迅速に対応できます。
剪定後に不安なことがあれば、遠慮せずアフターケアについて植木屋さんに相談しましょう。
剪定は、庭木の美しさと健康を長く保つために欠かせない大切な作業です。見た目を整えるだけでなく、風通しや日当たりを改善し、病害虫の予防や安全性の確保にもつながります。木の種類や状態に合わせて適切な方法や時期で行うことが重要なため、経験豊富な植木屋さんに依頼することで、安心して庭の管理が任せられます。
特に剪定後の樹形や大きさなどの希望はしっかり伝えましょう。仕上がりの樹形が希望と違った、樹勢が明らかに落ちてしまった、など意図していないことにならないよう、情報の確認や植木屋さんからのアドバイスもしっかり確認しましょう。
剪定後の樹形が理想通りに仕上がった時は嬉しいものです。毎日、鑑賞するものですから依頼する側の希望をしっかりと理解して樹形にしてくれる業者さんと出会えることが最良です。
「自分でやるのは不安」「剪定のタイミングがわからない」と感じたら、まずは信頼できる植木屋さんに相談してみましょう。費用や作業内容、今後の管理について丁寧に説明してもらえるはずです。庭木を健やかに育て、四季の移ろいを気持ちよく楽しむためにも、プロの力を上手に活用していきましょう。