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マイホームを購入した後や、既存の駐車スペースを整備したいタイミングで、カーポートの設置を検討する方は多いです。ただ、いざ調べてみると「1台用と2台用でどのくらい違うの?」「後付けは難しい?」など、費用や工事の詳細がわからず一歩踏み出せないケースも少なくありません。
この記事では、カーポートの設置費用をタイプ・台数別に整理し、建築確認申請の要否や費用を抑えるコツ、業者選びのポイントまで解説します。見積もりを取る前に読んでおくことで、打ち合わせがスムーズになります。
外構・エクステリアの専門業者である株式会社アファナの入社24年目の経験豊富なプランナー。
外構・エクステリア設計において、建物との調和を重視した空間デザインを専門としている。
住宅が最も美しく見える配置バランスにこだわり、敷地条件や生活動線も踏まえながら、見た目と使いやすさを両立した外構づくりに従事。
戸建て住宅を中心に幅広い案件に携わり、日々の暮らしに寄り添いながら、長く快適に使い続けられる空間設計を心がけている。2級エクステリアプランナーの資格を所持。
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カーポートの設置費用は、1台用で15〜50万円、2台用で40〜80万円、3台用で65〜130万円が目安です。
ただし、使用する素材やメーカーのグレード、地盤状況によって大きく変わります。
下記の表はスタンダードタイプ(アルミ製)の本体・工事費込みの目安です。
台数 | 設置面積の目安 | 費用目安(本体+工事費) |
|---|---|---|
1台用 | 15〜25㎡ | 15〜50万円 |
2台用 | 25〜40㎡ | 40〜80万円 |
3台用 | 40〜60㎡ | 65〜130万円 |
※スタンダードタイプ(アルミ製)の目安です。屋根材の種類や鉄骨・バルコニー一体型などは別途参照。
価格.com 外構工事・エクステリアで実際にお支払いいただいた最小費用は143,000円(税込)〜、費用相場(中央値)は636,000円(税込)前後でした。(2026年7月2日時点)
カーポートにはいくつかのタイプがあり、タイプによって費用と特徴が大きく異なります。
最も一般的なタイプで、アルミ製の柱と屋根材で構成されます。
軽量で錆びにくく、メンテナンスが少ない点が特徴で、費用は1台用20〜50万円、2台用40〜80万円程度が目安です。
デザインの種類も豊富で、住宅の外観に合わせて選びやすいです。
価格帯の目安としては、普及価格帯(1台用20〜30万円程度)はシンプルなフラットデザインが中心、ミドルグレード(1台用30〜45万円程度)は屋根の形状やカラー展開が豊富、ハイグレード(1台用45万円以上)はデザイン性や耐風圧性能を重視したモデルが中心です。
スタンダードタイプより強度が高く、積雪量が多い地域や大型車(SUV・ミニバン)を複数台停める場合に選ばれます。
費用はスタンダードタイプの1.5〜2倍程度が目安で、1台用30〜70万円前後になることが多いです。重量があるため、基礎工事がより丁寧になる分、工事費も高くなる傾向があります。
2階のバルコニーとカーポートを一体化させたタイプ。
バルコニーの床面積が増える、デザインに統一感が出るといったメリットがある一方、費用は80〜150万円以上になるケースが多く、建物の構造確認が必要な場合もあり、新築時に外構一式として施工するケースが中心です。
なお、木製カーポートは既製品のアルミ製と異なり、オーダー・造作工事が中心になります。
ナチュラルな外観でデザインにこだわりたい方に選ばれますが、アルミ既製品より費用が高くなるケースが多く、定期的な塗装メンテナンスも必要です。
屋根材によって耐候性・採光性・費用が変わります。
屋根材 | 特徴 | 費用への影響 |
|---|---|---|
ポリカーボネート(クリア・型板) | 軽量・採光性が高くUVカット。最も普及しているタイプ | 標準価格帯 |
熱線吸収ポリカーボネート | 赤外線を吸収し、屋根下の温度上昇を軽減 | +数千円〜1万円程度 |
熱線遮断ポリカーボネート・FRP板 | 赤外線を大幅にカットし遮熱性が高い。FRPは防火性・耐候性にも優れるが費用は高め | +数万円程度〜 |
※鉄骨タイプではスチール折板(ガルバリウム鋼板)が使われることもあります。遮光性・耐久性は高い一方、雨音が大きく採光しない点に注意してください。
同じ台数・タイプでも、条件によって費用が上下します。
見積もりを取る前に確認しておくと、追加費用の発生を防げます。
積雪量が多い地域では、積雪荷重に対応した耐雪仕様のカーポートが必要です。
一般的なスタンダードタイプに比べて柱や梁が太くなり、費用は5〜30万円程度上乗せになります。
強風地域(台風が多い沖縄・九州南部など)でも、耐風仕様への変更で3〜10万円程度追加になることがあります。
お住まいの地域の積雪・風速基準については、業者に確認することをおすすめします。
仕様 | 追加費用目安 |
|---|---|
耐積雪仕様(50〜100cm対応) | +5〜15万円 |
耐積雪仕様(150cm以上対応) | +15〜30万円 |
耐風仕様 | +3〜10万円 |
既存のカーポートや物置を撤去してから設置する場合は、撤去・処分費用が別途かかります。
カーポートの撤去は1台用で3〜4万円、2台用や鉄骨製は5〜8万円程度が目安です。物置の撤去は3〜8万円程度ですが、サイズや基礎の有無によって変動幅が大きいため、現地調査での確認をおすすめします。
駐車スペースに土間コンクリートがない場合、同時施工するかどうかで費用が変わります。カーポートの柱を設置するには地盤が安定している必要があり、砂利のままの場合は土間コンクリートや砕石処理を追加する必要があります。
カーポートは主にLIXIL・YKK AP・三協アルミの3社が国内シェアの大部分を占めています。各社の一般家庭向けスタンダードモデルを耐風圧・耐積雪・本体価格帯で比較します。
下表は本体価格のみの比較で、前述の既存設備の撤去費用や土間コンクリート費用などの施工条件は含まれていません。実際の総費用は設置環境や既存設備の有無によって変わるため、見積もりで確認してください。
メーカー | 向いている人 | 最大耐風圧 | 最大耐積雪 | 本体価格帯 1台用・目安 | 本体価格帯 2台用・目安 | 代表シリーズ |
|---|---|---|---|---|---|---|
LIXIL | コストを抑えたシンプルなフラットデザイン | 36m/s | 20cm | 12万円〜 | 36万円〜 | ネスカF |
YKK AP | カラーが豊富でデザインにこだわりたい | 36m/s | 20cm | 12万円〜 | 37万円〜 | エフルージュ FIRST 600型 |
三協アルミ | コスパ重視、後付けにも対応しやすい | 38m/s | 20cm | 17万円〜 | 26万円〜 | カムフィエース |
※くらしサポート編集部調べ(2026年7月8日時点)。価格はオンラインショップの販売価格の目安です。仕様・販売店により異なります。最新価格は価格.com「カーポート」の人気商品一覧をご確認ください。工事費は別途必要です。
新築後にカーポートを後付けすることは可能ですが、既存の状況によって費用と難易度が変わります。
地面が未舗装の場合は、土間コンクリートを打つかどうかを決めてから工事に入ります。
土間コンクリートとカーポートを同時施工すると、それぞれ別々に工事するよりコストを抑えられることがあります。
費用の目安は駐車場1台分の土間コンクリート(約15〜30㎡)で残土処分費・砕石敷き込みなどの付帯工事を含めて20〜45万円程度です。
面積が同じでも地盤の状態や残土の量によって金額差が出やすいため、見積もりで内訳を確認することをおすすめします。
すでにコンクリートが打ってある駐車場にカーポートを後付けする場合は、柱を設置する部分のコンクリートを砕いて取り除く「斫り(はつり)工事」が必要です。
メーカーが指定する基礎のサイズに合わせてカッターを入れて斫るため、配管工事などで使う「コア抜き(円形の穴あけ)」とは異なる作業です。追加費用は柱の本数や既存コンクリートの厚みによって変わり、1台分で数万円〜10万円程度が目安です。
既存のコンクリートの状態(厚さ・配筋の有無)によっては施工が難しい場合もあるため、事前に業者に現地確認を依頼することをおすすめします。
古いカーポートから新しいものへ交換する場合は、既存の撤去費用が別途かかります。
目安は3〜8万円程度。柱の基礎をそのまま利用できるケースもありますが、旧規格の場合は基礎から新設が必要になることもあります。
カーポートの設置に建築確認申請(行政に「設置して問題ないか」を確認する手続き)が必要かどうかは、設置規模や地域の条件によって異なります。
具体的には以下の条件に当てはまる場合、申請が必要になることがあります。
一方、10㎡以下かつ防火地域外であれば、申請が不要なケースが多いです(ただし自治体によって基準が異なります)。
なお、カーポートは建築物として扱われるため、原則としてその面積は建ぺい率の計算に含まれます。
ただし、壁のない構造などの条件を満たせば、屋根の一部を計算から除外できる緩和規定が適用される場合があります。既存建物で建ぺい率が上限に近い場合は、設置前に業者または自治体に確認してください。
申請が必要な場合は、費用に申請代行費用(2〜5万円程度)が追加されます。施工業者が代行してくれることが多いため、見積もり時に確認しておくと安心です。
カーポートの設置費用を抑えるためのポイントを紹介します。
同一条件で複数の業者から見積もりを取ることで、費用の相場観が把握でき、適正価格での発注につながります。
価格だけでなく、施工内容・保証期間・アフターサービスも比較することが重要です。
なお、価格.com 外構工事・エクステリアではお客様の条件に合わせて最適な業者を1社マッチングするため、ご自身で業者を比較・選定する手間は不要です。
メーカーの上位モデルにこだわらず、ベーシックなモデルでも機能的には十分な場合がほとんどです。
デザインが気に入っても予算的に難しい場合は、グレードを落として色や形でカバーする、設置場所が日陰であれば熱線遮断タイプにこだわらずポリカーボネートで十分など、まずご自身の優先順位を整理してみることをおすすめします。
積雪・強風地域でなければ標準仕様で問題ないケースが多く、地域条件を確認したうえで必要な仕様だけを選ぶことがコスト削減につながります。
なお、カーポートを自作(DIY)で設置すると、風や積雪の重みに耐えられず倒壊するおそれがあるため、安全面からおすすめできません。カーポートは、メーカー製の製品を専門業者に施工してもらいましょう。
土間コンクリートとカーポートを同時に施工することで、職人の手間や重機の回送費を分散でき、別々に発注するより費用を抑えられることがあります。
駐車場の整備を検討している場合は、まとめて依頼することを検討してみてください。
カーポートの設置は、外構専門業者・リフォーム会社・大手ホームセンターの施工部門などに依頼できます。以下のポイントを確認してから発注先を決めましょう。
確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
工事範囲 | どこからどこまでが対象か |
使用素材 | メーカー名・商品名・型番が明記されているか |
基礎工事の内容 | 深さ・コンクリート量が明記されているか |
既存物の扱い | 撤去費用が含まれているか |
残土処分費 | 別途請求にならないか |
保証内容 | 施工・製品保証の年数と範囲 |
建築確認申請 | 代行対応の有無と費用 |
追加費用とキャンセルポリシー | 追加費用やキャンセル・日程変更の条件 |
現地を見ずに見積もりだけ出してくる業者は、実際の工事で追加費用が発生するリスクがあります。必ず現地調査を行い、地盤の状態・搬入ルート・既存設備の状況を確認してくれる業者を選ぶことが重要です。
施工実績や口コミ・写真を事前に確認することで、工事品質の見通しを立てやすくなります。
アルミ製のスタンダードタイプで15〜30年程度が目安です。
定期的なメンテナンス(ボルトの締め直し・樋の掃除・屋根材の点検)を行うことで長く使い続けられます。
一方、ポリカーボネートの屋根材は10〜15年程度で劣化・変色が進むケースがあり、屋根材のみ交換(3〜8万円程度)で対応できる場合もあります。
一般的なガレージ(シャッター付き車庫)はカーポートの2〜3倍以上の費用がかかります。
1台用のアルミガレージで100〜200万円以上が一般的な相場です。防犯性・雨風への保護力はガレージが優れていますが、コストと設置スペースの観点からカーポートを選ぶ方も多いです。
カーポートが固定資産税の対象になるかどうかは、「外気分断性・定着性・用途性」の3要件で判断されます。
一般的なカーポート(屋根と柱のみ・三方が開放)は外気分断性の要件を満たさないとされることが多く、固定資産税の対象外となるケースが大半です。
ただし、壁や扉を追加して実質的にガレージに近い構造にした場合は対象になる可能性があります。詳しくはお住まいの市区町村の担当窓口にご確認ください。
設置場所・高さ・素材によっては、隣地への日照や景観に影響が出る場合があります。
特に境界線ぎりぎりへの設置は、雨水の流れ込みや雪・落ち葉の問題になることも。
事前に隣地との境界を確認し、必要に応じて隣人への説明をしておくことがトラブル防止につながります。施工業者に境界の確認を依頼することもできます。
カーポートの設置は費用・機能・デザインのバランスを見ながら計画を立てることが重要です。
特に台数や地域条件によって大きく費用が変わるため、まずは現地調査を依頼することをおすすめします。