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エアコン取り付け・取り外し完全ガイド|費用、流れ、業者の選び方

エアコン取り付け・取り外し完全ガイド|費用、流れ、業者の選び方

引っ越しや買い替えで、エアコンの取り付け・取り外しが必要になった際、専門知識や専用工具がないと「故障や感電」のリスクが伴います。そのため、工事は専門の業者に依頼するのが安心です。
この記事では、エアコン工事を初めて依頼する方でも安心して任せられるよう、費用相場、依頼の流れ、注意点などを分かりやすく解説します。

ガイド監修者
阿部勝利さんプロフィール画像

おそうじエンジニアリング 代表阿部勝利さん

2020年にハウスクリーニング士1級(指導員資格)を取得し、NPO法人日本ハウスクリーニング協会の指導員としても活動している。
天然植物洗剤を使用し、お子様やペットにも安心なクリーニングサービスを提供。大手エアコンメーカー勤務で培った専門知識を活かし、エアコンクリーニングだけでなく、設置・修理など各種工事にも対応している。
高い技術力と丁寧な接客で、快適で安全な住環境づくりに努めている。

エアコンの取り付け・取り外しの主な作業内容

エアコンの取り付け・取り外しは、単に本体を動かすだけでなく、電気や冷媒ガス、配管など複数の工程を安全に行う必要があります。以下の一般的な作業内容を把握しておきましょう。

旧エアコンの取り外し

室内機の取り外し

本体を壁から慎重に外し、配管や電源を切断します。

室外機の取り外し

屋外に設置された室外機を取り外し、配管や電線を整理します。

古い配管・カバーの撤去

必要に応じて、既存の配管や化粧カバーを撤去します。

廃棄処理の準備

古いエアコンは家電リサイクル法(正式名称:特定家庭用機器再商品化法)の対象であるため、販売店や業者に引き取りを依頼することが一般的です。

配管・配線・下準備

配管の確認と延長

標準工事は配管4m以内ですが、距離が長い場合は追加延長が必要です。

穴あけ作業

新設する場合、壁に穴を開けて配管を通します。コンクリートやレンガ壁は専用工具を使用します。

室外機設置環境の調整

地面置き・ベランダ置き・屋根置きなど、作業難易度や安全性を考慮して設置します。

新しいエアコンの取り付け

室内機の設置

壁面や天井に取り付け金具を固定し、室内機を設置します。

室外機の設置

設置場所に応じて固定し、振動や騒音対策を行います。

配管・電線の接続

冷媒管、ドレン配管、電線を適切に接続します。

真空引き作業

冷媒配管内の空気と水分を除去するため、真空ポンプを接続します。

作業完了後の確認

動作確認

冷暖房の効き、異音や振動の有無、ドレンホースからの注水テスト、設定動作などを確認します。

室内外のチェック

本体や壁面、床の傷や汚れを確認し、必要であれば清掃します。

保証書・作業内容の確認

作業保証や不具合時の対応方法を確認し、安心して使用できる状態にします。

エアコン業者への依頼が必要になるケース

引っ越しや買い替え

新居へエアコンを移設したり、新しい機器に交換したりする場合は、取り外しと取り付けの両方が必要です。専門知識や専用工具が必要な作業で、自己判断で行うと故障やガス漏れのリスクがあります。初めての方は、必ず業者に依頼することをおすすめします。

故障や効きの悪化

長年使用したエアコンは冷房や暖房の効きが悪くなることがあります。軽微な修理の場合は室内機・室外機を取り外さずに対応できることもありますが、大規模な修理や交換では取り外しが必要です。安全かつ確実に作業するためにも、専門業者に依頼することをおすすめします。

室外機の設置環境変更や配管修理

冷媒配管の交換や設置場所の変更など、冷媒ガスの取り扱いや電気工事が伴う作業もあります。これらは専門的な知識がないと安全に行えないため、必ず業者に依頼しましょう。

エアコン取り付け・取り外しの費用相場

取り外しのみ

作業内容 最低費用(税込) 備考
標準取り外し 5,000円~(税込)/台 標準的な設置方法の室内機・室外機
高所・特殊設置 10,000円~(税込)/台 屋根上や壁面など、作業難易度による
古いエアコン処分 8,000円~(税込)/台 リサイクル料金+収集運搬費用

取り付けのみ

作業内容 最低費用(税込) 備考
標準取り付け 15,000円~(税込)/台 配管4m以内、室外機地面置きが標準
配管延長(1mごと) 2,000円~(税込)/m 標準工事の配管長を超える場合
壁穴開け(コンクリートなど) 5,000円~(税込)/箇所 壁の材質による
高所・屋根置き 5,000円~(税込)/台 作業難易度に応じて追加

取り外し+取り付けセット

作業内容 最低費用(税込) 備考
移設標準工事セット 25,000円~(税込)/台 移設標準工事 取り外し+標準取り付け
高所・特殊設置 40,000円~(税込)/台 高所作業や壁面取り付けなど

複数台同時作業で1台あたりの費用が割安になり、費用を軽減できる可能性があります。
ただし、これらはあくまで最低費用の目安で、様々な要因で変動します。必ず現地で見積もりを取ることをおすすめします。

費用変動の主な要因

設置場所の高さ・作業難易度

エアコンの室内機や室外機が高い位置や狭い場所にある場合、作業が複雑になり危険も伴うため費用が高くなる傾向にあります。

配管の長さ・延長

標準工事は室内機と室外機の間の冷媒配管が4m以内が基本です。
例えば、室外機が庭先に離れて設置される場合や、壁沿いに迂回させる場合は配管延長費用がかかることが多いです。また、既存配管の再利用ができない場合も、追加費用が必要です。

壁の材質や穴あけの有無

壁の材質によって作業難易度が変わります。
例えば、木造壁は作業が簡単ですが、コンクリートやレンガの壁は専用工具や時間が必要になるため費用が増えます。コンクリート壁に穴を開ける場合は、電動ドリルや特殊工具が必要になるので、作業時間も長くなり料金が高くなる可能性が高いです。

複数台作業

同じ現場で複数台のエアコンを依頼する場合、1台あたりの費用が割安になることがあります。例えば、2台同時の取り付け・取り外しで、通常であれば1台25,000円の工事が、1台あたり23,000円になるなどのケースも。ただし、業者によって割引の有無や割引率は異なるため、事前に確認しましょう。

地域・業者ごとの費用設定

地域や業者によって作業単価や追加料金が異なります。都市部と地方では人件費や出張費が違うため、同じ作業でも料金差が出ます。複数の業者で見積もりを取り比較すると安心です。

繁忙期

夏の冷房シーズン(6~8月)や春の引っ越しシーズン(3月)は、エアコン工事の依頼が集中するため、料金が通常より高めに設定される傾向があります。
早めに予約することで、費用を抑えたり希望日に作業してもらいやすくなります。

依頼から作業完了までの一般的な流れ

1.業者選び・見積もり

複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく作業内容や保証、口コミ、安全対策も確認しましょう。追加費用が発生しそうな条件も事前に聞いておくと安心です。

2.作業日の調整

繁忙期(夏の冷房シーズン6~8月、春の引っ越しシーズン3月)は予約が取りにくく、料金も高めになることがあります。
早めに日程を確定することで、希望日に作業してもらいやすくなります。

3.当日の作業内容

旧エアコンの取り外し
室外機・配管・カバーの撤去
新しいエアコンの取り付け
真空引き作業(冷媒を適切に循環させる作業)・動作確認 など

冷媒配管の長さや設置環境によって追加作業の費用が発生する場合があります。

4.作業完了後のチェック

動作確認だけでなく、室内外の汚れや傷、保証書の内容も確認しましょう。不具合や破損があればすぐに業者に報告することが大切です。

依頼先の選び方

家電量販店

購入と同時にエアコン工事を依頼でき、保証やアフターサービスも充実しています。
例えば、購入後に故障した場合の修理対応や延長保証が利用できることがあります。ただし、費用はやや高めに設定されることが多いです。

引っ越し業者

荷物と一緒にまとめて依頼できるため、手間を減らせます。
例えば、引っ越し当日にエアコンの取り外しと設置を同時にお願いできることがあります。ただし、専門工事は外注になる場合があり、作業内容や料金は業者によって異なることがあります。

エアコン業者

費用は比較的安く、柔軟な対応が可能です。
例えば、冷媒配管延長や高所設置など、標準工事にない作業も依頼できます。ただし、信頼できる業者かどうか、資格や実績、口コミ、保証内容を事前に確認することが重要です。

エアコン業者の選び方と注意点

見積もり内容を詳細に確認

標準工事に含まれる内容と追加費用の条件を必ず確認しましょう。
例えば、配管延長、高所設置、壁穴あけ、室外機の置き場所変更などは追加料金が発生することがあります。

極端に安い広告に注意

「格安」や「無料」を強調する業者は、当日追加料金を請求される場合があります。
さらに、料金が極端に安い場合、作業が簡略化されてしまい、取り付け不備や配管ミスなど欠陥工事のリスクが高くなることも。口コミや資格の有無、過去の施工実績も確認して、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

保証やアフターサービスを確認

施工後の一定期間、工事保証がある業者が多いです。
保証内容は業者によって異なるため、取り外しや再施工、不具合時の対応など、どの範囲まで含まれているか、どのくらいの期間保証してもらえるのかを事前に確認しておくと良いでしょう。

依頼できる作業範囲を確認

実際に依頼できる作業内容は業者によって異なります。特に、工事のみで販売は行っていない業者や、取り外したエアコンを別の場所に運搬して設置する移設に対応していない業者も存在します。そのため、移設や新規購入を伴う作業を希望する場合は、事前に業者が対応可能かどうかを確認しておくことが重要です。事前に対応範囲を確認することで、当日のトラブルや追加費用の発生を防ぐことができるでしょう。

古いエアコンの処分方法

エアコンは「家電リサイクル法(正式名称:特定家庭用機器再商品化法)」の対象で、粗大ごみとして自治体に出すことはできません。処分方法は主に以下の3つです。

購入した販売店に引き取りを依頼

新しいエアコンを購入する際に同時に引き取ってもらうとスムーズです。

指定引取場所へ持ち込む

自治体や家電リサイクル券取扱店に持ち込む方法です。事前申し込みやリサイクル料金の支払いが必要な場合があります。

業者に処分まで依頼する

引き取りから運搬までまとめて依頼できる場合は手間を省けます。料金はリサイクル料金+収集運搬費用がかかります。

まとめ

エアコンの取り付け・取り外しは、快適な暮らしを維持するために欠かせない作業です。しかし、設置場所や配管の状態、作業方法を誤ると故障や効率低下、事故の原因になることも。特に高所や複雑な冷媒配管の工事は専門知識と技術が必要なため、無理をせず信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。

プロに依頼すれば、設置場所や配管の状態に合わせた最適な方法で取り付け・取り外しを行ってもらえるだけでなく、古いエアコンの処分や移設、作業後のチェックまで安心して任せられます。

初めて依頼する方も、この記事を参考に費用の目安や作業の流れ、注意点を把握し、信頼できる業者に依頼しましょう。

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